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2023年を振り返って

2023-12-30 塾長コラム

 こんにちは。

 令和5年が間もなく終わります。

今年1年間を振り返り来年(2024年)

を良い年に出来るように取り組みたいと

思います。

 

 世の中の変化が激しく様変わりしてい

る事と同時に、日本の世界での「労働生

産性」が2022年のデータにおいて

OECD加盟国38ヵ国中30位という

比較調査のできる1970年以降で、

最低の順位だったそうです。

(先進7カ国の中では最低)

 不安を感じざるを得ません。

 

 学力の面は30年間以上指導をして

いる中で、正直この数年ほど低くなっ

てきているのを感じることはなかった

です。コロナ感染拡大も理由にあると

は思いますが、学校での学びにおいて

習得すべきスタンダードを身に付けて

いない子が増えてきていると思います。

 

 1990代に、ゆとりカリキュラム

になり、2002年から「ゆとり教育」

になり学習指導要領がマキシムスタンダ

ードからミニマムスタンダードに変わり

ました。最低限の学習しか学ばなくなっ

てきたのです(学力圧力の低下)。

 

 そして、2020年度から始まった現

在の「新学指導要領」(子ども達の主体

性を確立する指導)に変化しているので

す。

 

 この流れの中で日本の子どもたちの学

は、1980年代までは正規分布を保

ち、平均点近くの割合がとても高い状態

でしたが、「ゆとり教育」で学力の正規

分布がくずれ、平均点層が減り、平均点

以下か以上に分かれしまい学力2極化が

進みました。

 

 そして、3年以上が経った「新指導要

領」では、高得点が非常に少なく、低得

点と中得点の2極化に進んでいるように

感じます。(0点付近の生徒と50点あたり

の生徒の増加)

 

礎・基本の定着率が大きく下がってき

ていので、新指導要領の重視している

「思考力・表現力・判断力」型の現在の

入試(高校・大学)に対応できない生徒がど

んどん増えてきていると思います。

少子化による競争力の低下も後押しして

いるでしょう。

 

 努力・忍耐力を持ち合わせていない子

が、将来日本の社会を支えていくわけ

で、社会に出て世の中で通用する仕事の

出来る、平均点を取れる子供たちを育て

ることに力を注がないといけないと強く

思います。

 

鍵となるのは小学生の「勉強習慣」だと

思います。読み書き・計算分野の繰り返

しの学習の欠落している子、常識的な知

識の習得不足の子が増え続けているのを

感じるからです。

 また、学年に応じての読書レベルが低

下しているのも気がかりです。

 

瓜生野校では、小・中生において令和6

年度の指導のテーに位置付けて地域の

子ども達に成長を促したいと思います。

(頑張っていきます。)

 

令和5年12月30日

塾長 渡辺