新着情報

令和2年の始まりに

2019-12-15 塾長コラム

5月1日から始まった新しい時代『令和』の1年目がもうすぐ終わります。
令和の初年度、皆さんにとってはどんな年になりましたか?
受験生は振り返っている余裕はないかもしれませんね。年が変わっても努力は続きます。
日々の計画をしっかりとやりこなして残り期間で更に上の実力を目指していきましょう。

さて、12月に入ってから「教育の話題」に世界各国の15歳の学力をはかる学力調査の
結果の公表がありました。3年に一度行う「PISA(ピザ)」と呼ばれている国際学力調査は、
OECD=経済協力開発機構(36ヵ国)が世界の15歳を対象に科学と数学、それに読解力を
測定するため実施しています。日本の子どもたちの結果は、
「科学」が前回のときに比べ3つ低い5位、「数学」は順位が1つ下がり6位で、
これら2つはまだTOPレベルの状況でしたが、もともとこれらの2つより弱かった「読解力」
においては順位を七つ下げて15位でした。「読解力」の問題では文章や図表から必要な情報を
取り出して文章にまとめる問題を解くことになっているようです。

2003年にPISAショックと言われたことで「脱ゆとり教育」へと転換し、「
読解力」の育成に力を入れてきたはずですが、その成果が今回見られなかったと言えるでしょう。
表現力の乏しい子どもたちが急増している現状だと言えます。

まずは活字を読む習慣、そして長文を読む習慣(きちんとした読書習慣)を作ることです。
活字を読む、それも楽しんで読む。結局のところ、それ以外に文章を読む力、
語彙力を授かる秘訣はないように感じます。そうした努力をしないで読解力を高めるのは、
体を動かさずに筋力アップを願うのと同じように無理なことでしょう。

読書週間は小学生のときがカギになると思います。毎日15分以上、家庭で、学校で適年齢の書物を
読んでいくことが大切だと思います。読書の楽しさが身についていないときは、
とにかく面白い本を探して読んでみるのです。何を読むかは君たちが考えた方がいいのですが、
小学生で悩んでいる場合はお父さん、お母さんに相談してください。

読解力は学年が進むほど、他の教科の成績にも反映してきます。ましてや社会人になった時には、
理系に進んだとしても企画書作りやプレゼンテーションで文章力は必要になってきますよ。

この冬は皆さんに多くの本を読んでもらいたいですね。
正月休みに令和2年「初読書」をしてみてはいかがですか?

ゼミナール21・ソクラ 加納校
塾長 渡辺 康博