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国語力をつける(2部)

2025-05-02 塾長コラム

こんにちは。

 今日は前回コラム「国語力をつける」の続きになっています。

 皆さんは感動した本にであったことはありますか?

小学生の頃から今に至るまでの中でほとんどの人が、そういう本に一冊は出会っているのではないでしょうか? 読書をして「感動している」かは内容の読み取りよりも大切なものだと思います。この先どんな内容が書かれているかワクワクしながら読んでいく感覚です。

 そんな読書をしていく中で、文字を読む力はおのずと向上していきます。また、語彙力も文節単位で読む中で、多くの言葉を知っていく事に繋がるでしょう。そして、読書は「忍耐力」「集中力」を伸ばす訓練にもなると言えるでしょう。

 

 前回お話ししましたように、読書力を伸ばす明確な方法は明確には無いと思います。けれども、子どもの周りにいる大人から読書好きになるように働きかけることはできるでしょう。(強制ではなく自然に)

 小学生のうちは、学年が低いうちには読み聞かせをすることもよいでしょう。また、親子で読書の時間を共有するなどして感動できる良書に触れさせるのも良いかもしれません。(1日10~15分でもOK。TVは消して。)

 親がこれまでに読んできた子供時代に)印象に残っている良書大切にしている本)、また「教科書に載せてある推薦図書」を紹介して買ってあげるなども良いでしょう。「児童文学全集」も適切だと思います。

 

 ここで大切なのは、内容に入り込むまでには少しの我慢と時間が必要な事です。(名作と呼ばれるものほど出だしから面白く書かれていない場合が多いものです。より強い感動を与える良書は、それを読む者にも高い読書力を要求します。)買ってしばらくは読もうとしなかったけれど、いつの間にか読んでいて、「面白かったよ。」なんてこともあります。(ゲームなどを1週間の中で時間制限をしている場合ですが。)出来るだけ小学生のうちに働きかけをする事です。

 読書は勉強面だけでなく、自ら新しく作り出す創造力や、いざという時の判断力、相手に対する思いやりの心や場の空気を読んだりする心を養います。とても人生を豊かにしてくれる相棒となるものです。読書が得意な子供(読書力の高い子供)は、学校で学ぶすべての教科において有利になっていくのです。(例えば、暗記力は関連性の理解の事で、覚えれば覚えるほど次が楽になっていきます。すでに知っている事が多ければ、新しく覚える内容が自分の記憶内容と関連付けやすいからです。)ですから、様々な本を読んでいる子の方が圧倒的に知識の吸収が早いのです。

 

 これまでお話ししましたように、読書力がつくと理解力が高まり国語力が高くなっていきます。まだ他にも「正しい言葉を使えるようにする」ことなど国語力向上に役立つことはあると思います。

 けれどもまずは、「国語力」=「読書力」と捉えて頂き、皆さんのお子様に今からでも遅くないの気持ちで「読書」の出来るお子さんになれるよう導いて欲しいと思っています。

 私も現在触れ合っている子供達には、少しでも良書を読んで感動・感銘を体験してもらいたいと思い、本の貸出も実施しているところです。

 一人でも多くの生徒に「読書力」を身につけさせたいと思います。

 

令和7年5月2日 

ゼミナール21瓜生野校 渡辺