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≪塾長コラム≫ 定期テスト攻略法
こんにちは。塾長の渡辺です。
前回のコラムでは、新しい教科書につい
て述べました。
今回から次回にかけては中・高生の
「定期テスト」について話したいと
思います。
年間何回か訪れてくる恐怖のテスト、
それが「定期テスト」ですね。
なぜこのテストが大変か。
何度も受けた中学2年生以上であれば
気づいていますよね。
理由の1つは、試験範囲がこと細かく
決まっていて、出題される問題は授業
で教えられた問題や配布されたプリン
ト・副教材まで全部含んでいるから、
仕上げるのに時間がかかるからですね。
2つ目に、作成する先生の個性が出て
いるので対応が難しい点ですね。
クラスの多い学校になると、自分の直
接指導を受けていない先生が問題作成
者で、事前に力を入れていたところか
らあまり出題されていなかったなんて
よくあるケースですね。
みなさんにとっては、これ以外にもま
だまだ理由があるのではありませんか。
さて、今日のコラムでは、定期テスト
を上手に乗り切るための「テスト対策」
について話したいと思います。
第1弾として今回は中学生編です。
テスト範囲が配布されるタイミングは、
学校や学年・クラスでバラバラの事が
多いですよね。
けれど、おおむね1週間前には出てい
ることが一般的ですね。みなさんは
もらった範囲をすぐに詳しく見ていま
すか? とりあえず後で見る、なんて
やっていませんか?
このタイミングで、勉強のできる生徒
は範囲表をこと細かく注視しています。
そして確認します。 なにを?
それは、自分がまだ仕上がっていない
所が範囲の中にどれだけ入っているか
をなのです。
つまり、テスト範囲が出る前からテス
ト対策を行っているのです。
いつから開始しているのか。
早い子は3週間前、遅くとも前述の生徒
たちは2週間前には、考えて取り組み始
めているのです。同時にテスト範囲を
予想する事が出来る力を身につけている
のです。
「テスト勉強を本格的に始めるのは部
活動停止になってから!」なんて言って
いる人は完全に間に合いませんよね。
そこからテスト対策を始めても一度頭
に入れるだけ、一度範囲の材料を解く
だけ(最悪見るだけ)で終わってしま
うことが多くなりますね。一生懸命に
勉強したつもりでもいい点数が取れな
かったという生徒は、テスト勉強のや
り込みが足りないのです。1回目に間
違ったところを2回目解いて、さらに
2回目間違ったところを3回目解いて、
出来なかったところを覚え直しして…
ということをちゃんとやるために
テスト対策は遅くとも2週間前には始
めておくことです。
次に範囲が出たらすぐに、どのくらい
仕上げるのに日数が必要なのか内容量
とテスト実施日から逆算して、スケジ
ュールを組むことが必要です。
勉強スケジュールを組むためにはやる
事のリストを教科ごとに書き出します。
A4サイズの1枚の紙やノート2ページ見
開きでいいので科目ごとにリストアップ
します。リストに書いたことを実施し済
ませたときは1回目済とかチェックを入
れていけるように準備します。
そして、実施するときには次の3点に注
意しましょう。
①範囲が広い教科・自分の苦手教科は
早く手を付けていく。
(全体の教科で合計点をあげていく)
②テスト範囲の問題集(ワーク)や範囲
に入れられたプリントを3回やること
(あらかじめ何度もやるスケジュールを組む)
③テスト3日前からは何度もこれまで間
違った問題とおぼえ込みを行う。
(逆算して3日前には総仕上げができるように)
*範囲表が出る前は、習ったところまで
のワークなどの材料をしっかり済ませ
ておくことです。
次に、目標をしっかり決めることです。
教科ごとと総合での目標点と目標順位
(学年・クラス)を立てるのです。
そして、紙に大きく書いて勉強部屋に
貼りましょう。
見るたびにやる気を自分に出させる
効果がありますよ。
テスト範囲には多くの暗記事項が入っ
てきますので、繰り返し覚え直しをし
なければなりません。
テスト前に一から覚えていては負担が
大きすぎますね。出来るだけ暗記すべ
き項目は、テストが近くない時でも自
学ノート(宅習ノート)に書いて覚え
ることをしておきましょう。
また、
暗記が苦手な人は暗記用のカードを普
段から作りながら覚えて、カードを繰
り返し利用するなど行うとよいでしょ
う。
さらに、
とことん暗記が苦手な生徒は、何度も
ワークの問題を解いて覚えるという方
法を勧めます。完璧に覚えていない状
態でもまず問題を解いてみる。解けな
かったところを覚え直ししてもう一度
解くといった具合です。
また、テスト1日前からテスト最終日
までは睡眠時間を削ってまで勉強して
はいけません。
定期テストは午前中に行われます。
テスト中に一番頭がさえた状態で勝負
するためには、最後の確認を深夜にす
るのではなくいつもより早く睡眠を取
り、いつもより早起きして早朝から勉
強するとそこで覚えたことはテスト時
間まで忘れずにいられます。
11時30分までには寝て、朝5時半くらい
には起きて登校前に1時間以上勉強する
ことが理想です。
最後は当日テスト中についてです。
まだ完璧に仕上がっていない教科は不安
なものです。「やったところが出なかっ
たらどうしよう」「全然解けなかったら
どうしよう」など不安がよぎるでしょう。
でも、テストがスタートする前に
「持っている力で最大限ガンバってみる」
と考えて受けましょう。
テスト問題が配られたら大きく深呼吸で
す。リラックスを少しでも取り入れてス
タートです。2週間前から頑張ってきた
人ならば必ず解ける問題がありますし、
解き方が染みついている問題を多く持っ
ているので大丈夫です。
ただし、出来ない問題・出来そうにない
問題・思い出さない問題は飛ばしましょ
う。出来る問題からどんどんやっていき、
最後まで辿り着いてから飛ばした問題を
再度挑戦しましょう。時間切れが最もい
けませんね。
そして、ひと通り解き終わった後大切な
ことは、言うまでもなく「見直し」です。
この見直し力はその生徒の実力を表わす
といってもいいくらいです。高得点を目
指している生徒はこの力を身につけない
と取れません。その力を身につけるには
普段の勉強時から見直しする習慣を持つ
事です。
ここまでたくさんのことを述べてきまし
たが、テスト後に反省点を見つけ、その
テストの計画表の下に記録し残しておく
と、次のテストに反省点が生かせるので
テストを受ける度にテスト対策の勉強が
上手になっていくでしょう。
中学生の皆さん。テスト勉強は奥が深い
ですよ。テスト対策勉強がしっかりでき
るようになることは、実は大人になって
からも、仕事で大いに役立つのです。
テスト前に是非、以上述べてきた方法
を実行してみませんか。
R3.5.9 塾長 渡辺
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