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思考力を問う県立高校入試へ変化 積み重ねが最も大切

2019-03-15 塾長コラム
大学入試、県立高校入試も終了し、平成30年度の受験生たちも、高校生はすでに卒業し、あとは中学3年生・小学6年生の卒業を残すのみの時期となりました。ご卒業を控えた保護者の皆様、ひと足先ではありますが、「ご卒業おめでとうございます。」これからのお子さまの進路に希望が数多く訪れますようお祈り申し上げます。 さて、現在進んでいる「日本の教育改革」についてですが、小学校の新学習指導要領全面実施(2020年度)を始めとして、年ごとに中学校(1年~3年)、高1生、高2生、高3生と2024年度まで順次続きます。今回の改訂では「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」をバランスよく育成することを掲げています。 大学入試も同じように2020年度(現高校一年生)から始まる『共通テスト』でも、前記の3つの柱をバランスよく評価するために、問題の題材や出題の形式が変わります。 また、公立高校入試にもすでに各都道府県で変化が見られています。私たち親世代が経験した試験問題とは大きく異なるもので、「思考力・判断力・表現力」を問う出題が多くを占め、身近な題材を扱う問題、資料を活用する問題、情報を読み取る問題など、大学入試改革に沿った変化がすでに始まっているのです。 特に、先日実施されました宮崎県立高校入試におきまして、社会14ページ、理科15ページと問題を読み解く量が増え、資料活用記述問題やグラフ・表活用の計算問題などが増加し、生徒にとっては困難な問題傾向に変わっていました。英語・数学・国語においても従来の応用問題とは異なる「思考力・判断力・表現力」を問う問題が出題されていて、知識偏重の学習だけでは高得点の取れないものに変わってきていました。 知識習得の大切さは、今までもこれからも変わりません。そのうえで、知識を丸暗記するだけではなく、実際に使うことができる力も身につけないといけないでしょう。知識を身につけていなければ、試行・判断・表現することはできないのです。「学力」を作り上げるのは日々の学習の積み重ねです。日々の学習習慣として予習や復習を行う、わからない所があればすぐに調べるなどの家庭における学習姿勢も大切になります。 過去の「当たり前」が通用しなくなっていく時代に、「考える力」を磨いていくことが、学習面、入試だけでなく、未来を生きていく力にも結びついていくと言えるでしょう。

ゼミナール21・ソクラ 加納校 塾長 渡辺 康博